Chef du restaurant
Ôde Marine
“私の料理には、私の人生が凝縮されている”
Christophe BEUCHER
クリストフ ブシェ
1978年パリ地方生まれ。
幼い頃から、キッチンに立ち、母を手伝うのが好きな少年だった。 8 歳のときに両親が離婚し、母が自身でビジネスを立ち上げた。それ以降、私は家事を手伝う機会が増え、時々 4 歳下の妹のために夕食を作っていた。それにより料理の魅力を知ることになった。
その後、高校の先生により、私に新しい方向性を示す機会を与えてもらい、ケータリングのインターンシップを選んだ。私は自分の天職を見つけたと思った。料理の Bac Pro(フランスでの資格) を取得した後、パリで料理人としてのキャリアをスタートする。
ビストロから日本料理、星付きレストランまで、さまざまな種類の飲食店で働いた。そこで一緒に働いた日本人をきっかけとして、日本への興味をさらにを深める。そして28歳、スーツケースと包丁セットを持って東京へ。
日本では、まずパリで知り合った友人が経営するビストロ料理店で働いた。しかし、働くうちにすぐ、日本では日本語を話すことができないと、仕事や生活に支障を多くきたすことに気づく。それで、9ヶ月間の日本語コースを受講し、日本語を習得した。その後、横須賀市にあるホテルの、フレンチレストランでのシェフの仕事のオファーを受けた。
2011 年 3 月 11 日、東日本大震災が発生し、福島の原子力発電所で事故が発生。それによりフランス政府からの帰国要請もあり、前妻と私は緊急にフランスに戻ることにした。帰国後、Romans-sur-Isère市にレストラン「La Romance des Saisons」を作る。お店は評判を博し、1年以内にミシュランガイドに掲載された。しかし、私たち夫婦二人の強力なキャラクターが、私たちを別離させることになる。そして、2015年にレストランを売却。
2011年に道半ばで日本を後にしたことに後悔し、再度スーツケースと包丁セットだけを持って日本へ渡る。
以前働いていた横須賀市のホテルのレストランで再び働くことなる。そのホテルでは宴会や結婚式を行う施設の料理長に就く。その後、現在の妻となる日本人女性と再婚。
しかし、従業員としての生活は私には合わず、自身のレストラン開業を再び考えるようになった。上司の支援で東京にレストランを開く可能性があったにもかかわらず、この申し出を断り、2018 年 8 月にフランスに戻ることにした。そして、以前開業していたレストランの近くのブール・ド・ペアージュに場所を見つけ、そこでレストラン Ôde Marine を作った。これまでの日仏での多くの経験を活かし、他のレストランでは食べられないような料理をÔde Marineでは提供している。
経歴
- <日本/神奈川県横須賀市> 3 年
“葉山ホテル音羽ノ森” ; 料理長 - <フランス/ロマン=シュル=イゼール> 4 年
“La romance des Saisons” ; オーナ-シェフ - <日本/神奈川県横須賀市> 3 年
“葉山ホテル音羽ノ森” ; 料理長 - <フランス/パリ> 3 年
« MARIUS & JANETTE » “MARIUS & JANETTE” (当時シュラン1つ星) ; Chef de partie; 部門料理長